2008-10-29 (Wed) [長年日記]

_ 札幌Ruby会議01 はてなブックマークに追加 del.icio.usに追加 MM/Memoに追加

10/25に行われた札幌Ruby会議01について、運営チームの1人の立場から思ったことなどを。 私は角谷さんや高橋会長やRuby札幌の私以外のメンバーみたいに上手な文章は書けないので、 率直にダラダラと書きます。ごめんなさい。

まず札幌でRubyKaigiができたことを本当に嬉しく思う。 本来であれば飛行機代や宿泊費用をかけて東京へ行かなければ 聞けないような話、触れ合えないような人々と、札幌に居ながらにして 無料で交流できる機会を作ることができた。

関西や九州などの他の大都市がどういう状況なのかはわからないが、 少なくとも札幌に関してはまだRubyというものは全然普及していない。 書籍なども増えて、確かに興味を持っている人は増えてはいるが、 業務でバリバリ使っています、という人はまだまだ少ない。

普段勉強会などで、基礎的なことから高度なこと、最新のトピックなど まんべんなくとりあげるようにしているが、何か足りないものを 感じていた。「本場の空気」とか「地に足がついている感」とでも言おうか。 そして札幌のみんなにも この本場の空気というものをぜひ味わって欲しいとずっと思っていた。 それをきっかけにしてみんなで次のステージへ上がりたいと思っていた。

そんな状況で開かれた札幌Ruby会議01は、なんと日本での初めての RubyKaigi すなわち RubyKaigi2006 に似ていた、という評価を頂いた。 (私自身も RubyKaigi2006には札幌からこっそり観客として 参加しており、その感想には非常に共感した)

これは事前にスタッフの間で「RubyKaigi2006みたいにしようね」と 意識していたわけでは全くなく、 現在の札幌の客層や客の人数などを考えて最善を尽くした結果、 「自然とそうなってしまった」のだった。

メインとなるスピーカーの選定は、運営メンバーの間で自然と 「今の札幌の人達に聞いてもらいたいのはartonさんとか咳さんの 話だね」ということで決まった。

hsbtさんには本当は普段の勉強会にも来て頂きたいのだが、 お忙しいらしくなかなか参加してもらえておらず、 「hsbtさんにはこういう機会でもないとなかなか話してもらえないので」 ということで、hsbtさんにtDiaryの話をしてもらうことになった。

角谷さんは2月のJPUG合同イベントに引き続き、ご好意で来て頂ける ということで、「そりゃ話してもらうしかないでしょう」。

こうして出来上がったプログラムは、図らずもRubyKaigi2006の 雰囲気を醸し出すことになった。

artonさん、咳さんのお話はRubyの最新トピックではないが、 Rubyの世界で初期の頃からずっと使われ続けている重要な技術の話。 そしてこのお二人はRubyKaigiの多くのスピーカーの中でも 最も特徴的なお二人。古くからRubyに深く関わっていらっしゃるし、 ただ話すだけではなく、独特の魅力で 観衆を引き込んでくれる。

hsbtさんのお話は、「before Railsの時代のRuby」にとって最も重要な アプリケーションであるtDiaryのお話。Rails的な黒魔術が少なく、 シンプルでそれほど大きすぎず実用的で使ったりカスタマイズ するのが楽しいので、Ruby初心者には非常におすすめできる。 (私ももう5年も使い続けている。カスタマイズしすぎて、 バージョンアップができなくなっているのだが(^^;;) そして、札幌に居て一般ユーザーから一歩一歩着実に成長し、いかにしてtDiaryの コミッターになったかという今の札幌のメンバーにとって 非常に重要なお話。

そして角谷さんのお話は、そのtDiaryを題材にして 最新のテスト技法とツールを紹介するという2008年の札幌での 初めてのRubyKaigiにはこれ以上ないぐらいふさわしいお話だった。 (別にこちらから角谷さんにtDiaryの話をしてくださいと 頼んだわけではなく、角谷さんの方で気を使って頂いて こういう内容になった)

想定外だったことは、こちらからお願いして話して頂く以外にも 道外のスゴイ方々が押し寄せてLTをして頂いたこと。 札幌であんなに内容の濃いLTが見られるなんて夢にも思っていなかった。 自腹でお越し頂いてLTして頂いた皆様、本当にありがとうございました。

会場については普段の勉強会の参加者が20-30人程度だし、 2月のJPUG合同イベントの参加者も70人前後だったので、 だいたい100人規模のところで探した。が、なかなか空いている会場も なく(ネットワークや電源が自由に使え、椅子やプロジェクタも自由に 配置でき、こちらの望む人数が収容できる会場がこちらの望む日にちに こちらの望む金額で空いているなんて ことは本当に稀なことなのだ)、普段の勉強会で使わせて頂いている 北海道情報大学サテライトをうまいことレイアウト替えして使わせて頂き、 だいたい70人ぐらいの収容を目標にした。 普段の勉強会の人数を考えれば、これぐらいで十分と考えていた。 が、まさかRubyKaigi2006と同じように一瞬で席が埋まってしまうとは、、、 やってみないとわからないものだ。こんなとこまでRubyKaigi2006に 似なくても良かったのに(苦笑)。 しかし、北海道情報大学さんの多大なご協力もあり、キャンセル待ちの人も 全て余裕を持って受け入れることができた。いつものことだが、 北海道情報大学さんや谷口准教授には本当に感謝。 ここは本当に使い慣れている会場なので、会場設置のリハーサルをしたとき、 なんと5人で10分もかからずに撤収などができてしまって、 「やっぱ慣れている会場はいいねー」と大笑いしたのだった。

今回は規模の大きなイベントなので、普段の勉強会の運営メンバーに加えて、 Ruby札幌の勉強会に古くから熱心に参加してくれている何人かのメンバーに 当日スタッフをお願いした。普段からとても信頼できるメンバーだと思っていたが、 今回のイベントで改めて彼らのパワーを認識した。Ruby札幌のマインドセットを よく理解して、自ら考え気配りと行動をして、非常によく参加者をもてなし、 会議の進行の手助けをしてくれた。このメンバーが居れば、今後拡大しながら 続いて行くであろう札幌Ruby会議02, 03...も安心してやれる、という確信を得た。

そんなこんなで、札幌Ruby会議01はああいう内容になった。

札幌で行われるRubyKaigiは今回が初めてであり、 その初めてのRubyKaigiが、日本初めてのRubyKaigiと似たものに できていたというのは非常に重要なことだと思っている。

コミュニティというのは参加者みんなで一緒に成長していかねばならない。 今の札幌の状況ではRubyKaigi2008の内容はまだ早すぎる。 消化不良を起こしてしまう気がする。

札幌Ruby会議01の内容は現時点の札幌において ベストな構成だったと思っているし、このような内容でお話頂いた スピーカーの方々には本当に感謝したい。

RubyKaigi2006からの足跡をたどるように、札幌もみんなで一丸となって一歩ずつ一歩ずつここから始めるのだ。

P.S.

遅くまで&日曜にまで打ち上げやらスープカレー屋などにお付き合い頂いた皆様、ありがとうございました。本当に楽しかった。 特にドラ娘さんとかwalf443さんとか、いつも来てくれる高橋会長とかigaigaとか。walf443さんの野鳥話とか、 フリップフロップ演算子の話は面白かったなぁ。

関連記事

Permalink | このエントリを含むはてなブックマーク | このエントリをはてなブックマークに追加 | このエントリを含むMM/Memo | このエントリをMM/Memoに追加 | このエントリを含むdel.icio.us | このエントリをdel.icio.usに追加 | Tags: ruby sapporo
本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]
_ かくたに (2008-10-31 (Fri) 13:08)

気を遣ってではなくて、あれしか話せることがなかったんです :-)

[]